バリ島の気候と服装

バリ島の気候

バリ島は熱帯モンスーン気候に属します。雨季と乾季の2つのシーズンがあり、年間を通しての平均気温が約28℃と非常に暑い気候です。気温は年間通して、ほとんど一定ですが、乾季は雨が少なく、体感はカラッとしていて過ごし易いです。雨季は反対に湿気が多く、日本の夏のように蒸し暑い日が続きます。

雨が降るときは、ほとんどが短時間に大量の雨が降るスコールです。1日中、雨という日は非常に少ないので、観光地としては適した気候だと言えます。

人気のあるウブド地区は、南部エリアと比べると少し涼しく雨も多い傾向があります。また高地にあるブドゥグル地区は、気温が10℃程度下がります。特に朝晩、雨の日は寒いくらいに感じます。

バリ島の乾季

乾季には日中気温が30℃程度になりますが、湿度が低いためカラッとした気候で、日本の夏より過ごしやすいです。観光には非常に適した気候ですので、乾季がバリ島のベストシーズンと言えます。特に始めてバリ島に旅行される方は、乾季のほうが良いでしょう。

乾季に注意することは日差しと熱中症、日射病です。過ごしやすい気候なのですが、インドネシアは赤道直下に位置しますので、日差しは強力。晴れた日に少し外を歩くだけで、かなり日焼けします。日焼け止めや帽子は必需品です。また日焼けから守るため、薄手の長袖シャツを準備すると良いでしょう。日射病、熱射病を避けるため、観光で日中で歩くときなどは水分補給と休憩をしっかり取りましょう。また乾季は昼と夜の温度差が大きいので、夜はかなり涼しくなります。バリダンスを鑑賞やビーチ沿いのレストランへディナーに行く際などは、上着を持っていきましょう。

乾季の天気は、大まかに言うと、乾季の日中はほぼ毎日晴れています。雨が降るのは、たいてい夕方から朝09:00までの時間帯です。

乾季のおすすめ

乾季はマリンスポーツがおすすめです。晴れた日には明るい陽が海に差し込み、海の透明度も上がりますので海がとてもにきれいです。ダイビングやシュノーケリング、潜水艦、シーウォーカーなどを楽しんでください。
また天気が良い日が多いので、景色がきれいに見えます。日中はバトゥール山とバトゥール湖が眺められるキンタマーニ高原、夕方は海に沈む夕陽がきれいなクタビーチ、タナロット寺院、ウルワツ寺院がおすすめ。ジンバランビーチからもきれいな夕陽が見えるので、日没前にジンバランカフェに行き、サンセットを眺めながらのシーフードディナーも良いでしょう。

バリ島の雨季

雨季には、ほぼ毎日雨が降ります。しかし1日中降ることは少なく、夕立のような土砂降りのスコールが短時間降る場合がほとんどです。スコールの雨量は半端ではありませんので、本格的に雨が降ると傘は役に立ちません。強烈なスコールにあたった場合は、お茶でもして雨が止むのを待ちましょう。湿気もかなりありますので、日本の夏のように蒸し暑い日が続きます。着替えの服を多めに準備すると良いかもしれません。

また雨季になると厄介なのが、洪水です。大規模なものではありませんが、バリ島は排水の設備がしっかりしていないのと、短時間に降る多量の雨が原因で道路が水に浸かります。ひどいときは30cmほどの深さで道路が洪水となり、故障した車が立ち往生したりして、大渋滞も起こります。

雨季は突然雨に出くわすことも多いので、観光に行くときはサンダルやクロックスがベストです。靴を履いていると、雨にぬれてびしょびしょになるので避けたほうが良いでしょう。

雨季の始まる頃、夕方になると羽アリが大発生することがあります。この羽アリはラウォン呼ばれていますが、スコールの来るサインです。羽アリが夕方飛び回っているときは大雨になる可能性が高いので、注意しましょう。

雨季のおすすめ

雨季はフルーツの種類が増え、味もおいしくなる季節です。果物の王様ドリアンも雨季には値段も安く、おいしいものが出てきます。せっかくですので、おいしいフルーツをしっかり食べて帰ってください。

また雨季にはラフティングがおすすめです。川の水量が増えて、スリルも増します。かなり面白いので、ぜひ参加してみてください。雨季は夕方から早朝にかけてよく雨が降ります。1日の使い方としては、午前中から観光やアクティビティ、街でのショッピングなど外を回り、夕方からはスパやモールでのショッピング等、屋内で過ごす予定を立てると良いでしょう。

またバリ島にはクタビーチ、タナロット寺院、ウルワツ寺院など、海に夕陽が沈む美しいサンセットポイントがあるのですが、残念ながら雨季は、海に雲がかかっている場合が多くなかなかきれいな夕陽を見ることができません。きれいな夕陽を見たい方は乾季の方がベターです。

バリ島の天気予報

天気予報をご覧になった方に、天気についてご質問を頂くことが時々あるのですが、バリ島の場合、天気予報は当てになりません。

バリ島の天候は非常に変わりやすく、1時間前まで晴れていたのに急に土砂降りになる場合があります。また局地的に雨が降ることも多く、車でほんの5分ほど走る間に、晴れ→雨→晴れといった天気を通る場合もあります。こういった時間的にもエリア的にも変わりやすい気候ですので、天気予報はまるで役に立ちません。気休め程度とお考えください。

服装について

赤道からそれほど離れていないバリ島は、平均気温が約28℃で年間を通して暑い日が続きますので、年間を通して日本の夏の服装で大丈夫です。日差しが日本よりもかなり強いので、日焼け止め、帽子、長袖のシャツなどを準備して行きましょう。高級ホテルのレストランとスミニャック・クロボカン周辺の高級レストラン以外はドレスコードもありませんので、Tシャツ、短パンにサンダル履きでも大丈夫です。

注意したいのは、寺院に観光へ行くとき。タンクトップなどの袖のないシャツ、ひざが見える短パン、スカートなどは避けましょう。短パンやスカートの場合は腰布を巻けば問題ありませんが、上は日焼け防止もかねて上着を持って行きましょう。場所によっては、腰布をレンタルしてくれるところもあります。