ケチャダンス

ケチャダンスは、バリ島古来の太陽崇拝と海から魔物が陸に上がってこないように祈る儀式を、ウォルター・シュピースなどの外国人芸術家の助言により発展させ、創作されたバリ舞踊。さらにラーマヤナの物語も取り入れらた舞踊劇となっています。数十名の半裸の男性が円陣を作り、「チャ、チャ、チャ」と声を発します。その独特のリズムに合わせて、円陣の中央で物語が進行していきます。

ケチャダンスは夕方から夜にかけて行われ、ウルワツ寺院、サヌール近郊クシマン地区などで毎日鑑賞できます。また曜日によってはウブド地区でもケチャダンスの公演が行われています。

ケチャダンス鑑賞レポート 

ウルワツ寺院でのケチャダンスを鑑賞にきました。ケチャダンスは18:00からスタート。少し早めに来ると、ちょうど夕日を見るのによい時間でした。

崖の上に建つウルワツ寺院。いたずらなサルがたくさんいるので気をつけてください。

チケット売り場。ケチャダンスはウルワツ寺院の横にあるダンス会場で行われます。お祭りがあったのか、チケットカウンターの人たちもバリの民族衣装を着ていました。

各国語のケチャダンスの説明が手渡されます。ケチャダンスで演じられるラーマヤナ物語を取り入れた舞踊劇の内容が説明されています。最近はほとんどのダンス会場で行われていますが、親切なサービスでうれしいですね。

ケチャダンス会場のダンサーが現われる門から、ウルワツ寺院が見えます。

ケチャダンスが始まりました。「チャ、チャ」という掛け声を上げながら、大勢の男性が入場してきました。50人以上いると思います。

円陣を作った半裸のダンサー達が僧侶から清められます。こういったところにも、バリヒンズー教が強く影響しているようです。

ケチャダンスは人数が多いので、よくサボっている人がいるのですが、この日は観客が多かったためか、サボっている人を見かけませんでした。

「チャ、チャ、チャ」と声を上げて、男性が座って踊る円陣の中央では、ラーマヤナ物語を基にした踊りが始まります。

半裸の男達の声以外は、楽器も何もないのですが、その声とリズムが独特の雰囲気を作り出します。見ているほうも、体が自然と揺れてくるような感じがします。

ここのケチャダンス会場は完全に野外。この日は曇りでしたが、雨の日は近くにある雨天用の会場にて開催となります。野外で見るほうが雰囲気がよいので、できれば晴れた日に行きましょう。

白いサルの将軍ハノマンが、夕陽に染まる空と海をバックに現われました。

このハノマンがなかなか面白く、客席に乱入したりして、盛り上がります。

ハノマンは手足をしばられ、火あぶりに。

大丈夫かと心配するくらいかなり大きな炎が上がります。

ハノマンは、火の中で大暴れ。「チャ、チャ」と声を上げる男達とその真ん中で進行する舞踊だけだと飽きるのですが、このファイヤーダンスはなかなかの迫力。ケチャダンスは何箇所かでありますが、ウルワツ寺院のケチャダンスがおすすめです。

ダンス終了後は、ダンサーが集合して観客に挨拶。

最後はダンサー達との記念撮影。終了は19:00頃。すっかり暗くなりました。この後はジンバランビーチでシーフードBBQを食べるのが定番です。

※ 情報は取材時点のものです。情報更新に努めておりますが、サービス内容や料金、移転・閉店等も含め、情報が古い場合がございます。あらかじめご了承ください。